湿度が高いのは嫌。快適な毎日のための温度と湿度の上手な付き合い方




不思議なことがあります。アフリカから日本に来た人がいうことには、日本のほうが暑いというのです。気温だけみれば勿論アフリカのほうが暑いです。なぜかというとそのカラクリは湿度にあります。湿度が高いと温度が低くても暑く感じるのです。快適に過ごしていくためには、温度と湿度の両方と上手につきあうことが大切ですので、どういう関係にあるか、どうすれば上手に付き合えるのかをご紹介いたします。



そもそも湿度って何?

湿度とは一体何のことか正確に理解されていますでしょうか。
空気中にどれだけ水分を含んでいるかを示しています。

相対湿度というのが私たちが天気予報でよくきく湿度何%という湿度のことを意味しています。


ちょっと難しいのでもう少し説明を加えます。

大気中に含まれる水蒸気の量についてです。
水は蒸発します。熱を加えるとボコボコ沸騰して湯気までだしてすぐに蒸発してしまいます。
この蒸発とは、水が水蒸気になって空気中を漂うことを言います。


湿度100%って水の中のこと?

湿度がもっとも高いと湿度100%になります。湿度が100%になったからといっていたるところが水浸しになることはありません。

そもそも空気は蒸発した水を含められる量というのが決まっています。
これが限界になると湿度100%というのです。

電車の乗車率のようなものですね。定員100名の所に100名乗車したら乗車率100%です。
乗車率と湿度の違いは湿度は100%を越えないということです。

ということは湿度30%というのは、あと70%は余裕がありますよ、ということになります。


空気が水蒸気をためられる量は気温によって上下します。



湿度はなかなか下げられない

昔から気温をさげる知恵というのは色々考えられてきました。打ち水なんてのはその代表例でしょう。その他には風の通り道を家に作ったり、すだれをつけて日光を弱めたりです。


しかし、湿度を下げるのは昔から苦労していました
この現代においても、エアコンのドライ機能を使うか、除湿器を使うかくらいしか、効果的な対策はありません。





温度の湿度からみた快適とは

夏場はあれだけうっとうしい湿度も、冬場になれば風邪予防もあって湿度を上げたくなります。
実は湿度と温度で人は快適性を感じ分けているのです。


その一つの指標に「不快指数」というものがあります。温度と湿度の関係から快適に感じるか不快に感じるかをおおよそで整理した一つの指標です。




不快指数を使いこなそう



不快指数を私なりにシンプルしたグラフをご紹介いたします。





例えば湿度80%と聞くと蒸し暑い、ジメジメというイメージがあるかもしれません。しかし、気温が20℃くらないなら特に影響はありません。15℃以下だと寒いと感じます。32℃を越えたあたりから暑く感じ始めます。



今この記事を書いている部屋の基本は25.8℃です。湿度は74%です。
部屋に風が吹けば涼しく感じますが、風が止まると少し暑く感じますので、だいたいこのグラフの示している所で実感は近しいです。




とりあえず暑かったらクーラーを付けるかもしれませんが、ドライをつけるあるいは除湿器をつけたほうが効率的なこともあります。このグラフをみてその場その場でご判断ください。

例えば気温が32度で湿度が30%であれば、クーラーをつけて温度を下げるより、ドライ機能で湿度を下げたほうが、早く快適な部屋になります。



冬場の湿度


冬場の湿度は高かろうが低かろうがあまり快適性に関係ありません。むしろ風邪予防などの別の観点で湿気は必要とされています。
グラフを見ていただくと、湿度の数字によって快適性は変化していないことが分かると思います。




まとめ

暑いときはとりあえずクーラーをつけるのではなく、不快指数のグラフを参考に、温度か湿度のどちらを下げたほうがよいかを判断して、エアコンの機能を使い分けましょう。
クーラーをつけてもいつまでも暑い日々からはこれでおさらばです。








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