部屋

小さなシックハウスの危険は今でも家の中に潜んでいます。

2000年ごろ、シックハウス症候群が深刻な社会問題になりました。生活のベースである家にいることで、体に深刻な影響がでてしまうという問題です。原因は壁紙の接着剤などに含まれる化学物質でした。一旦法律の整備等が進められ事態は沈静化しましたが、室内を漂う化学物質の問題は今も続いています。そのことを是非とも知って頂きたいのです。

社会を騒がしたシックハウス症候群

家の壁紙の接着剤や塗料に使われていた化学物質が、時間が経つにつれ、気体になり空気を漂うことで、呼吸するときに吸い込んでしまい、体に深刻な影響がでる人が続出し、2003年に建築基準法を改正し、特に体に影響のある13の化学物質の使用を禁じ、一連の騒動のほとぼりが沈静化されていった、というのがざっくりとしたシックハウス症候群の社会問題の流れです。

「家の空気が汚れていることで、体に影響がでることをシックハウス症候群というのが性格なのだと思いますが、この記事では化学物質が原因となるケースをシックハウス症候群として進めます。」

シックハウス症候群の主な症状です。

• 目、鼻やのどのの粘膜がチクチクしたり乾燥する
• 皮膚にじんましん、しっしんがでる
• 喘息がでやすい
• 頭痛がする
• はきけ、おうとをくり返す
• 光や音などの刺激に過敏に反応してしまう
• 疲れがたまりやすい
• めまいがする

軽度であれば部屋を出れば症状がおさまりますが、重度になると部屋をでても症状がおさまらないようですし、最悪のケースは化学物質過敏症になり、普通に生活を送るのが困難になります。

今も残る化学物質を起因としたシックハウス症候群

シックハウスの原因は化学物質が気体になって空気中を漂うことでした。

特に体に悪いだろう13物質は規制されました。また建築に関して法律も改正されました。

しかし、まだ道半ばだということを忘れてはいけません。

そう思うのは主に３つの理由があります。

1. 使用が禁止された化学物質以外にも有害な物質があるかもしれない
2. 家具などは法律の規制の対象外
3. 薬局で普通に買える殺虫剤等にも化学物質は含まれる

使用が禁止された化学物質以外にも有害な物質があるかもしれない

網羅的に調査して13種類の化学物質が決定されたわけではありません。そのため今は使われていなくもこれから使われるかもしれない化学物質、あるいは今もすでに使われている化学物質のせいで、シックハウスの症状がでるかもしれません。

家を購入するときや引っ越すときは、塗料や接着剤に使われている物質の安全性を確認しておくと、安心できます。

家具などは法律の対象外

建築基準法で規制したのは家そのものですので、家具については規制の対象外です。

とくに合板やパーティクルボード、MDFなどに有害な化学物質が使われることもあります。もちろん家具の接着剤も同様です。

家は問題なくても、購入した家具により、化学物質が家じゅうにまき散らされる可能性があります。

心配な方は、あまり安い家具を買わないほうがよいでしょう。

薬局で普通に買える殺虫剤等にも化学物質は含まれる

私はゴキブリが本当に苦手なので、家のなかでゴキブリを発見するともうなくなるのではないかというくらい、ゴキブリ用の殺虫剤をふきかけます。それでゴキブリを弱らせたとしても家中の空気が殺虫剤まみれになり、とても息苦しくなりました。

それは、殺虫剤も人には有害だからです。

そういったものは他にもあります。芳香剤、除草剤、シロアリ駆除剤、芳香剤、消臭剤、塩素系の洗剤など薬局で買える商品にももれなく化学物質が含まれておりますので、全幅の信頼をよせて使いすぎるのは、よくないでしょう。

まとめ

家の中の空気は目に見ませんが、実際に家の中に意図せずまき散らされた化学物質で、体に影響がでることがあります。家の中の空気をキレイにすることは健康に繋がります。不用意に家に化学物質をまき散らす商品がないかチェックしてみてはいかがでしょうか。

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